なかむらさんひとりに伝えなくても、
速やかに反応を伝えられるひとたち。
そのようなひとたちを羨望させてほしい。
ひとつの反応も私は残されていないから。
いえ、残されていないから、
羨望することが許されているの。
だから、許されているの。
あなたもあなたもそしてあなたも、
なかむらさんから速やかな反応を
示されているのではないのかしら。
このように伝える私の眼にあるのは、
眼にあるのはまつむらきようこの姿。
まつむらきようこまつむらきようこ。
まつむらきようこと深く生きさせて。
なかむらさんの眼が享楽する
淫らな姿のまつむらきようこ。
くちびるを奪うことが可能なの
どうして奪ってないと言えるの。
もう拒まれないの指をおしつけても
まつむらきようこは目を覚まさない。
くちびるがめのまえにあるの。
ぬがしてもよい気づかれない。
どうして脱がしていないと言えるの。
どうしてくちづけてないと言えるの
なかむらさんのほか
だれにもわからない。
