まつむらきようこを見せられる衝撃。この衝撃を伝えさせて。ほかに何を伝えるの。こたえて。ほかに何を伝えるの何かしら、何なのこたえてほしい何なの。このような声を消せないの。なかむらさんに伝えさせて。衝撃、衝撃。あのよるのふるまいをまったく覚えてないひとは衝撃。衝撃、衝撃。気づかうことの必要が、この私にあるのかしら。わたしも辛辣な言葉を投げつけられているの。だから、私からも投げつけさせて。ストイックであることが人間たる所以と言うひとが、まつむらきようこに欲望を抑えていないことの衝撃。衝撃と言わせて自身の醜態をまったく覚えていないひとは衝撃。そのため別の人格を生きられるひとは衝撃。そのようなひとをしらないの。衝撃と言わせてほしいの。ふたつの人格を生きるひとは衝撃。まつむらきようこに、あのよる何をしたの。まつむらきようこの望まないことをたのしむひとが、酒にも溺れない色にも溺れないと言うのは衝撃なの。
