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まぼろしたちをかかせてほしい

私とは違う幻たち

「見せられているものなの。私は読ませられているの。だから言わせてほしい」この衝動が活字を眼に追わせないの。まったく眼に追わせない苦しさをかかせて。見せられているの。まつむらきようこのいやがる姿を見せられることの衝撃を衝撃を衝撃をつたえさせてほしい。悪夢ではないのかしら。ふたつの人格を享楽するひとをしるのは衝撃なの。ふるまいをまったく覚えていないひとを知ることは。「色にも酒にも溺れない」まつむらきようこに言うひとは衝撃なの。そのようなひとをしらないの衝撃と言わせてほしい。この息の苦しさ。ラブドオルの展覧会に行ったことを記録にのこすひとは、まつむらきようこのこともドオルと思ってないのかしら。いやがる姿をたのしむひとは怖い怖いのと言わせてほしい。活字に眼をむけるより、内面に眼をむけさせて。怖いの。ふたつの意識を生きるひとは怖い。怖いひとを怖いと言わせてほしいの。いっさいを覚えていないひとは怖い。