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まぼろしたちをかかせてほしい

幻たちの生きる心

このようなこえがまったく歩かせない。ひとのすがたのまったくない、路地に私をたちつくさせるの。手のかじかむ冷たさ。こえがのどに苦しくのぼるなら、のこさせて伝えさせてほしいの。そのように心を慰めていけるはず。支持を示されてこなかった者だけが生きられる心なの記録させてほしい。どうして、この貴重な感情を忘却に落とせるの。朝も晩も享楽させて。昼も夜も表現させて。そうでしょう。それとも西欧の大晦日を伝えるべきかしら。おせちというものはない。バターのようなチーズのかたまりをブロックに切るだけ。そして、国旗のあるつまようじをさすの。ひとつひとつのブロックにさすの。そのようなことをききたいかしら。まつむらきようこのような意識のないすがたを見せない、このような恐らく理由のためまったく反応をしめさない、そのようなひとを知ることの深い絶望をかかせてほしい。何を恐れるの。何も恐れない。心をかくさずにかかせてほしい。