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まぼろしたちをかかせてほしい

力の余韻と幻たち

力の余韻があるの。こんやは言わせて。力の余韻があるの。このため椅子から立ちあがれないの。こーひーまめをかいにいけない。いえ、力の余韻を享楽することより、もっとよいものは何があるの。もっとよいものそれは何なの。よいワインをのむことかしら。よい料理を楽しむことかしら。私には力を望ませて。力を知覚するため、たちどまる一瞬を。ふりかえる一瞬を。そのような一瞬をのこしていかせて。たちあがる一瞬を。ふりかえる一瞬を。力を知覚するため歩けない歩行者とかたがぶつかるの。このようなものをのこさせて。力を知覚するため歩けない歩行者とかたがぶつかるの。歩行者とかたがぶつかるの、ぶつかるぶつかるぶつかる、そのような放心を残させて。まぼろしの力添えでもよいの。いえまぼろしの力添えかしら。力を伝えられていないかしら。このようなこえに揺らされているの。朝も晩も未明も早朝も心を揺らされているの。だから、苦しいと言わせて。