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まぼろしたちをかかせてほしい

幻たちの狂うころ

このように狂っている私を伝えさせて。マツムラさんの恥ずかしい姿をおれは知ってるよん。愉悦の表情を気づかれずに浮かべるのが快楽のはず。その卑猥な姿を毎晩のように享楽していてもふしぎはない。すごく意識は高ぶるはず。まつむらきようこは堅い印象のスーツなの。ズボンのファスナーのところは、なめらかな曲線を見せているの。この曲線を意識することが妄想を膨らませないかしら。あのようなこと、このようなこと。そのすべてをしてもよい。起きる気配がないのだから。眼を覚ましたとしても、泥酔しているひとなの。何も覚えているはずがない。まつむらきようこを享楽するひとの昂揚を想像させてほしいの。昂揚してなければ盗撮するはずない。保存するはずない。このように自由にならない心を、あるいは停止している時間を、表現することが可能なはずなの。私の時間は停止しているのと言わずに停止する時間を伝えることが可能。このように伝えればよい。